期待と天与の高い働き
松下幸之助の著書は、世界の経営や人生の指南書・啓蒙書が紹介される以前のずっと昔から存在する日本が誇る世界の経営哲学書だと思います。その哲学は、後世の財産を超えてたくさんの書籍を提供していることから知れれています。書籍の紹介は別途検討するとして、今日は、ある一冊の本の中から、松下幸之助が心がけていた考え方について私なりに考えてみたいと思います。
一節は、「約束を守ること、は社会人として最初の一歩」という内容です。殆どのこれを読まれる方は、使い古された内容かと、お思いでしょう。
しかし、ここでいう「約束」とは、幸之助が、真心・健康・短所も長所(恐怖に打ち勝つ)誠実・原因回帰・工夫・素直・天の一物と書いています。人や物事の相関関係をそして経営を最大限に豊かにしようとする幸之助の簡素で象徴的な言葉だと思います。
私は、「約束」とは、「期待(を明確にすること)」も含まれているのではないかと感じています。
つまり「約束と天与の働きには相関関係がある」と言うことです。
約束にいたるプロセスの「期待」を「天与の高い精神の働き」を持って行うこと。更に困難な壁に直面したときに、一歩立ち止まって理解の正しさを確認した上で、誠実に貫くこと。
人の場合はコミュニケーションを重ね互いの理解の差を縮めて行くことで、その精神がやがて天につながり、解決し良い結果の道が開ける、と言うことだと思います。
スマフォンの発売を2011年とし、先ほど携帯かデジカメか見た目分からないケータイの発売を決め、地上波CMを開始した松下電器、もとい、PANASONICパナソニックは、多くがスマフォンケータイ宣伝やニュースで取り上げられる12月、「差別化への約束」を果たすべく原理原則を貫こうとしている戦略の背景に幸之助の思想を彷彿させる戦略が想像されます。
原点回帰を忘れずに、約束や期待を天に誓って天と結びつける力を育んで持続継続的な成果をあげて行きましょう。ありがとうございました。
(以下、松下幸之助「若き社会人に贈る言葉」より転載抜粋)
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この世の中、見方によっては、全ての人と人との約束の上に成り立っているといっても良い。友人との待ち合わせの時間の約束から、金銭物品の賃貸の約束、さらには社則や国家の法律というものも、お互いの生活を秩序立てて円滑にするための、1つの大事な約束事であるといっても良い。<
約足はお互いの信用の上に花開く。だからこれから約束を守るか守らないかは、人間の精神の高まりを示す一つのバロメータであって、道義とか道徳というものも、こうしたところにその成果の如何を表してくる。
自分に都合が悪くなったからといって、平気で約束を破るというのは、これはまさに動物の世界。
人間だけが互いに交わした約束は、これをキチンと守る天与の高い精神の働きを持っているのである。
もしも精神が弱くなったら、その影響は社会生活のあらゆる面に、物心ともともの大きなマイナスとなって現れてくる。単に待ち合わせの時間を無駄にするだけではすまなくなるであろう。お互いに約束は守りたい。
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