「多毛」の源泉のひとつは倫理そして道徳があります。
300年以上前の安土桃山時代には「悪い心や手段で儲けない様に」と職業倫理の源流と言われた鈴木正三(しょうさん)がいました。
30年後の江戸初期には、「甘き毒を喰い自死するようなこと多かるべし・・・・・・・先も立ち、我も立つことを思う」と、石田梅岩が商人道の中で道徳感を説いています。
近代では「社会国家に役する事で無ければならぬ」と説いた渋沢栄一さんの考えが近くあります。渋沢健さんのお爺様のおじいさまでもある栄一さんは「倫理と経済は合一とする」として大正から昭和に約500の法人設立に携わりました。その中には病院や福祉団体もありました。
こうして現代の企業では、倫理と道徳における行動と実行のための社会的責任のCSR(Corporate Social Responsibility)として、その仕事と職能における基準や組織、または指針として経営や運営に盛り込むようになりました。
さて全人多毛の心得を鑑みて現代組織を見ると自由と映ることでしょう。しかしながらこの世の中の仕事における自由とは責任ある行動の意識化が重要となってきました。
それは人と人が織りなし作る仕事と自然の環境が残念ながら低迷から衰退期に移行しつつあるからでしょう。
衰退を少しでも留めることができるとしたらそれは倫理を遵守した道徳的な働き方であると言えるでしょう。
その意味からすると、私たちの成すべきこれから(未来)の仕事(働き方)とは『 責任と自由の職能道 』と言えるのではないでしょうか。